忍者ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ご無沙汰です。岸上です。生きてます。


岸上&高橋の"Blues列伝~ルーツはここだ!~"
ですねー。知らぬ間に始まってしまったこの企画、全力で乗っかってみましょうそうしましょう!

んじゃとりあえず、

第1回:Hound Dog Taylor


たぶん3回目くらいの紹介ですね。いい加減うっとうしいかもしれませんがもうちょい押します。あしからず。


というわけで、まずはこれを聴けー!!


Hound Dog Taylor and the HouseRockers「Taylor's Rock」


僕の出会いの曲です。YouTubeで出会いました。いい時代になったもんだ。
とにかく陽気で荒くて粗くてぐっちゃぐちゃで、底抜けにポジティヴで、それでいてmっちゃかっこいいですよね!!ですよね!!
限りなくパンクに近いブルースなのです。たぶん。

そんなHound Dog Taylorさんは生き様もパンクなおっさんでありまして、妙なエピソードてんこもりです。

1915年ミシシッピ生まれ、本人曰く1917年生まれ ←まずここからしてぶっとんでますよねー!覚えとけよねー!
本名はセオドア・ルーズベルト・テイラーという、偉い人の名前付けときゃええやろ的な適当なお名前で、20歳までギター弾いたことなし、っちゅうのは僕としてはなかなか心強いお話で、んでまあいろいろあって1942年、白人の人妻に手を出して何やらヤバいことになってしまいます。当時のことですから黒人差別的なモヤモヤが今以上にうずまいていたわけで、そんななかでの略奪愛、さすがテイラーさん!としか言いようがないですね!
ただまあ命は大切ですから、人妻の旦那さんに殺されちゃう前にシカゴにとびます。ここでブルースのメッカ、Chicagoをチョイスしちゃうテイラーさん、さすがですねー!

こっから15年くらいは昼の仕事やっては辞め,やっては辞めで、夜はクラブでブルースしちゃう日々を送ります。おそらくこの間のどこかでなんですが、スライドギターの超大御所エルモア・ジェイムズと出会います(!)。そんなわけで彼ゆずりのスライドギター弾きになったのでした。

そして1960年、とうとうレコーディングの時がやってきます! が正直微妙な出来です。↑のようなパワフルなサウンドではなく、「こんな風に弾いときゃOKでるやろ」的なサウンドです。ブルースハープの名手,リトル・ウォルターと共演してる映像なんかもありますが、なんともパッとしないです。
そんなわけで、何度かシングルを録ってまたいつもの日々に戻ります。

ここからなにくそ的な怒りなのか何かもうふっきれちゃったのかよくわかりませんが、テイラーさんのサウンドが激変します!この激変過程の音源は聴いたことないです。持ってる人いたら教えてください。

そんなこんなでいつの間にか完成しちゃってたテイラーさん、1969年いつものクラブでブルースしてると、ブルース・イグロアという青年に“発見”されます。
「なんじゃこのおっさん!」ってことで、青年は勤めてたレコード会社を辞めて、新レーベルを起ち上げます。御年54?歳のおっさんに人生賭けちゃうのです。こうして出来たのが「アリゲーター・レーベル」。あんまり知りませんがでっかいとこみたいです。賭けてよかったね!

できたてのレーベルなんで経済面はいまいちだったみたいですが、ここからはサウンド的には文句なしのハウンド・ドッグ・テイラーさんなのでした。1970年はミシガン州で開かれた「アンアーバー・ブルース・フェスティバル」(↑の音源はそのときの)に参加、翌年1971年、ついに初のアルバムリリースです!ブルース・イグロアさんの売り込みで売り上げも上々だったらしいよ!やったね!




(つづく)







~おすすめの1枚~
「Hound Dog Taylor and the HouseRockers」 Hound Dog Taylor and the HouseRockers
:Hound Dog Taylor and the HouseRockersの1stアルバムです。
このバンドはGt&Voのテイラーさんに加え、もう一人のGt、ブリュワー・フィリップスさん、Drのテッド・ハーヴィーさんによるバンドで、1965年あたりにはこの3人が確定したみたいです。

1曲目のあやし~い雰囲気から一転、2曲目Walking The Ceilingで早くもぶっとんじゃう素敵な構成がいいですね!あとはひたすら音に身をゆだねましょう。そして部屋で一人踊り狂いましょう。ぼくは実践しています。

3曲目と9曲目一緒ちゃうん?とか言ってはいけません。似てるだけです。テイラーさんにはよくあることです。


この人のギターはほんと独特の音で、どうやってこんな音でてんのかといいますと、KAWAI S-180っちゅう日本製のパチモンギターをシルバートーンっちゅうメーカーのアンプに繋ぐとこんな音になっちゃうらしいよ!S-180欲しー!!
2ndアルバムではまた少し装備が違ってるのでちょっとだけ音色が違います。このスカスカぶっとびサウンドが聴けるのは1stだけ!!
さあ君も買っちゃうのだ!紙ジャケが売り切れないうちに!

拍手[14回]

ここでは岸上と高橋の二人のギタリストがお気に入りのブルーズマンを紹介していきます。
プロフィールからオススメの一枚まで詳しく紹介いたします。

Bluesといえども奥が深くいつが最終回になるかわかりませんが、ネタ切れが最終回です。卒業までには書き終えます。たぶん。

二人が交互に執筆していきます。第一回は岸上直樹よりスタートです。
乞うご期待!

拍手[14回]

[1] [2] [3] [4
HMV ONLINE

ブログランキング・にほんブログ村へ
PR

忍者ブログ[PR]