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岸上&高橋の"Blues列伝~ルーツはここだ!~"


第4回:Howlin' Wolf


やってきました。第4回。高橋がお送りします。
ハウリーンウルーフ!!

もちろん芸名です。
本名:Chester Arthur Burnett
生まれ:1910年6月10日,ミシシッピ州ウェストポイント

では早速一曲目。Moanin' at Midnight


いや~~。ハウリンウルフですね~。
唸ってます。
この悪そうな声!
シビれちゃうぜ!!

体もでかいらしいです。
6フィート3インチ(たぶん190.5cm)(ふじくんよりもでかい)
270ポンド(たぶん122.5kg)(ふじくんよりもとてもおもい)
こんだけでかい人が目の前でこんな歌うたったらすげぇ迫力なんだろう!

ミシシッピで生まれた彼はやっぱり畑仕事をしていた。
ギターは近くの農園(ドッケリーファーム)に住んでたチャーリーパットンに教わったこともあるらしい!
チャーリーパットンもすごい人です。デルタブルースの祖と呼ばれるくらいすごい人です。
ハーモニカはサニーボーイⅡに教わったんだとか。
ちなみにサニーボーイはウルフの妹と結婚してたことがあってウルフとも親交があった。そんなこんなでウルフはロバートジョンソンや,エルモアジェイムスらと出会う機会が数多くあったらしい。
普段は農場で家族と生活し,週末に演奏に出かけていくというライフスタイルを送っていました。

41年になると彼は召集令によって陸軍通信部隊で4年間過ごします。
シアトルやワシントンで兵隊の前で演奏してたらしいです。

戦後になるとミシシッピのペントンに移住し,ハウリンウルフというあだ名をつけたといわれる叔父から受け継いだ農場を始めます。演奏は近くのテネシー州メンフィスでしていました。
このメンフィスという場所も多くのブルースマンを出した地域です。
ここで,ザ・ハウスロッカーズというバンドを組んだ彼は,

ラジオ番組やっちゃいます。

メンフィスには,そんなイケメンな放送局があったらしいです。これがいい宣伝となったんでしょう!
彼の噂を聞いたサム・フィリップスが彼を自分録音スタジオ(メンフィス・レコーディング・サーヴィス(後のサン・スタジオ))に招き入れます。
そこで最初に録音されたのが冒頭で紹介した"moanin' at Midnight"です。
このワンコードのグルーヴィーな曲をフィリップスはチェスに売り込みます。
このシングルが大ヒット!!(ビルボードR&Bチャート第8位)

ウルフはシカゴに移り住み,正式にチェスと契約します。
メンフィスからは,ウィリー・ジョンソンとヒューバート・サムリンという2人のギタリストを呼んできました。
よほど信頼されたたんだなぁと思います。はい。
そんな2人の織り合わさる素敵なギターリフが聴き所です。
"Smokestack Lightnin' "

そしてそして,登場するのがあのウィリーディクソンさんです。実は上の曲でもベースを弾いております。
この2人のタッグはたくさんの名曲を生み出します。ウルフは自分の作った曲でやりたかったみたいで仲はわるかったみたい。

64年にこのコンビを解消し,以後も活動を続けますが,1976年に亡くなってしまいます。満65歳です。
では最後にオススメの1枚を!
ハウリンウルフはほとんどチェスで活動していたのでベスト版買えば有名な曲はたいていカバーできます。
そんなかでもオススメは
ベスト・オブ・ハウリン・ウルフ
これです。
もし気に入ったら,次はオリジナルアルバムに手を出しちゃいましょう!!

それではこの曲を聴いてお別れです。
ディクソン作曲。ドアーズもカバーしてます。
Back Door Man

ん~悪そうですね~
ではまた次回!

拍手[17回]

あったらしいっすよ。テイラーさん。



あ、どうも岸上です。ではいきましょう!


岸上&高橋の"Blues列伝~ルーツはここだ!~"


第3回:Hound Dog Taylor(その2)



ちなみに6本目の指はギター弾くのに邪魔ってことで自分で切っちゃいます。もうなんかむちゃくちゃですね!


前回はインストだったので、今回は歌ものを載っけときます。



「Wild About You Baby」です。エルモア・ジェイムズさんの曲です。
テイラーさんは歌もよいですね!!実に楽しそうに歌う人です。



さてさて1971年、待望の1stアルバムを作製したテイラーさんは、1973年2ndアルバム「Natural Boogie」をリリース、そして1975年、ライブ録音の3rdアルバム「Beware of the Dog! 」発表前にお亡くなりになります!早ぇ!!まだまだこれからやないか!!
享年60歳、死因はガンでした。いつのまにか60歳だったことにはビックリですが、とっても残念ですね。もっともっと聴きたかったのにー!!




・・・というわけで色々と掘り下げてみましょう。


まずは2ndの「Natural Boogie」。
2年ぶりのアルバム、次はどんな感じやねん?と思った方、ご安心ください。
いっしょです!!ノリいっしょです!!
はい。テイラーさんはどこまでもテイラーさんなのでした。

しいてあげれば、チューニングがオープンE付近からオープンD付近に移ったり、ギターがKAWAI SH-40Vになったりしたらしいよ!でもまあそんなことはどうでもいいのです。相変わらずの素敵なサウンドありがとうございます。
チューニングが「付近」なのは、彼らのチューニングがアバウトだからです。きっちりオープンEorDでは合わなかったりします。やってみましょう。

おすすめ曲はB-2「Buster's Boogie」ですね。これまた「Taylor's Rock」路線のインストなんですが、さらに勢いが増してる!ような気がする!
「インスト曲はテクニックが必要」という固定観念をあっさりと破壊してくれる何とも気持ちいい曲です。素敵すぎます。


あ、そうそう。彼らの録音は「いつもライブでやってるように」ってことですべて一発録りです。そんなポリシーもいいですね!




そしてそして、残念ながら遺作となってしまった3rd「Beware of the Dog! 」
さあ、そんな彼らのライブはどんな感じやねん?と思った方、ご安心ください。
いっしょです!!ノリいっしょです!!
そこにさらに会場の空気がオマケつきな感じです。お得やね!

相変わらずのテイラーさん、テッドさんに加えて、いつもより多めに歪ましちゃうフィリップスさん。いいよいいよー!

このライブ盤には1st、2ndに入ってない曲が7曲!と大変盛りだくさんな内容になっております。
おすすめ曲はA-5「Comin' Around the Mountain」とB-1「Let's Get Funky」でしょうか。ラストの「Freddie's Blues」もいいですね。
「Comin' Around ~」はトラディショナル曲だそうです。カントリー?風テイラーさんが楽しめます。「Let's Get Funky」は延々1コードみたいな、いや1コード曲ではないんですが、とにかくノっちゃいます!ファンキー。
「Freddie's Blues」はまさかのしっとり曲。テイラーさんがトレモロかけちゃいます!これが意外とええ曲なのです!ほんとです!

「遺作になっちゃったけどしみじみと聴くんじゃねぇぜ!」とブルース・イグロアさんも言っています。まさにその通りの熱々ライブアルバムです。是非ゲットしましょう!





最後にテイラーさんとフィリップスさんの友情物語をひとつ。

_________________________


テイラーさんとフィリップスさんは大のなかよし。仲が良すぎてへヴィーなジョークをぶちかましちゃうこともしばしば。
ある日、フィリップスさんはいつものノリでこう言います。「いやー、お前の奥さんとヤっちゃったけど、よかったわー!」
するとゴキゲンななめだったテイラーさんは怒ってピストルを取り出しちゃいます…。

ズキューン!!


・・・それからというもの2人は交流を絶ってしまいます。
が!テイラーさんが病院でもはや長くないぞとなったその時!
フィリップスさんがお見舞いに駆けつけます。


「…ごめんな。」「うん。」


その2日後、テイラーさんは帰らぬ人となってしまったのでした。


_________________________










・・・・・・なにこの話。





参考ページ:「Biography:Hound Dog Taylor」







えー、オリジナルアルバム3枚を紹介したところで、テイラーさんシリーズひとまず休止です。まだ発掘音源がたっぷりあるのですが、それはまたいつかやりましょう。
次回は違う人を書きます。だれにしよっかなー


拍手[16回]

というわけで第2回です。

岸上&高橋の"Blues列伝~ルーツはここだ!~"


第2回:Muddy Waters


シカゴブルースといえばこの人!マディウォーターズ。
本名をMcKinley Morganfieldといい,1915年4月14日にアメリカ,ミシシッピ州のローリングフォークで生まれたのだ。

では,まずこいつから!
マディウォーターズでRollin' Stone


ストーンズはこの曲からバンド名をとっちゃったわけです。
ギターもすごいいい感じですが,なんといってもこの深い深いボーカル。素敵だなぁ。小さいころの教会でのゴスペルが基本になってるんだな。

では軽く来歴でも。
小学校を途中で退学し(!)綿花畑で働く。このころ歌いながらハーモニカを吹いて演奏してたらしい。聴いていたレコードはチャーリーパットンやサンハウスら。後にロバートジョンソンにも出会ったとか。

1942年に図書館のフィールドレコーディングのためにレコーディングしたのが最初。自分のレコードに自信を持ったマディはシカゴへ移住。そこでジミーロジャース(ギター)やリトルウォルター(ハープ)に出会う。

ここで登場するのがレナードとフィルのチェス兄弟によるレーベル,チェスレコードだ!(このころはまだアリストクラットレコードという名前)

彼らに出会いレコーディングする機会を得たマディは最初のシングル"Gypsy Woman"こそヒットしなかったものの,次に録音した"I Can't Be Satisfied"が大ヒット。


50年代に入りマディウォーターズ,ジミーロジャース,リトルウォルター,リロイフォスター(ドラム),ウィリーディクソン(ベース),オーティススパン(ピアノ)のマディウォーターズバンドが結成され,黄金時代がやってきた!!

このベースのウィリーディクソンってのはシカゴブルースにおいてすんごい重要な人物だから覚えておくといいぞ!

この後バンドはメンバー変わったりしながらやっていったわけです。
マディは70年代に入ってもストーンズやジョニーウィンターと共演したりして精力的に活動。80年には日本にやってきた!
そして83年に彼は亡くなります。


そんな彼のオススメの1枚ですが,いっぱい編集版でててよくわかりません!とりあえずCHESSって書いてあるやつ買ったら間違いない!はず!

とかこんな無責任なこといってもあれなんで一番定番なやつを。
ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ +8

50年代前半までの名演集です。もうどっぷりです。#20とか我々もカバーしちゃったりしましたが本物はすげぇです。

では最後にこの曲を。これはあれです。先ほどのディクソンさんが作曲です。"I'm Your Hoochie Coochie man"

そうですね。我々はこの曲からバンド名とっちゃったわけですね!

それではまたお会いしましょう。

拍手[14回]

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